【ロードバイク購入記】DE ROSA TITANIO Soloに決めるまで

前置き – ロードバイク購入までのあらすじ

これまで約10年間、ずっとミニベロ(小径車)一筋で乗って来ました。ミニベロの魅力はやはりその小さなホイール。肩肘張らずに気軽に乗る気にさせてくれ、また趣味性も高くカスタマイズしたくなる雰囲気を持っています。

そして、いざ乗ってみると見た目を裏切る軽快で快適な走り心地。もちろん純粋な走行性能ではロードバイクには遠く及びませんが、走行性能だけでは語れない魅力があります。

これまでの自転車歴

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そのため、これまで特にロードバイクが欲しいと思ったこともありませんでした。2年前にE.B.S FLOAT 451 Roadに乗り換えるまでは。

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E.B.Sのフレームで組んだミニベロはとてもよく走ります。ロードバイクには及びませんが、気持ちの良い走りを存分に味わうことができます。しかし、だからこそ「ロードバイクだったらもっと速いんだろうな。」という、憧れというか、妄想というか、悪魔の囁きというか、つまりは物欲が少しずつ芽生えてきたのでした。

そうして最初の頃はロードバイクにはどんな種類があるのか興味本意で眺めていたのですが、それは徐々に購入に向けた本気の検討になっていき、ついに去年6月、ロードバイクのフレームをオーダーするに至りました。E.B.S FLOAT 451 Roadのフレームをオーダーした日からちょうど1年後のことでした。

初めてのロードバイクとして選んだのはDE ROSAのTITANIO Soloというチタンフレームで組み上げたバイクです。

ロードバイクはじめました

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ということで前置きが長くなりましたが、最終的にDE ROSA TITANIO Soloに決めるまでに悩んだあれこれを書いてみたいと思います。

自分の『好き』でフレームを選ぶ

ロードバイク選びで一番大切なものはなにか?

サイズが合うことは前提条件として自分が思う結論を先に書いてしまうと、それは「そのフレームに対する好きという感情」に尽きます。

その人にとって一番のロードバイクというのは、その人が仕事中も勉強中も夜寝る前も朝起きた時も「早く乗りたい!」と思えるバイク。そして乗っている時も「楽しい!」と思えるバイクだと考えます。つまりは心から好きと思えるバイク=フレームです。

もちろん好きなポイントは人それぞれで、それはデザインやカラーリングだったり、ブランドストーリーや漫画/アニメあるいはサイクルロードレース選手への想い入れなど様々あると思いますが、趣味としてロードバイクに乗るモチベーションとして、それら「好き」という感情に勝るものはありません。そして、ロードバイクは乗らないと何も始まりません。

そうは言っても、ロードバイクを買うなら少しでも走行性能が高く、軽く、寿命は長く、乗り心地が良い方が嬉しいと思うのが人情です。しかし、例えば軽さなんかは上を見たらキリがなく、また感動するのは最初だけで意外とすぐ慣れるもの。そして、軽さという感動が薄れ、飽きて乗らなくなってしまったらその軽さはもう感じられません。

それよりは、多少重くともそれを補って余りある「好き」が詰まったフレームをベースに、ホイールやパーツを少しずつカスタマイズすることによって、軽量化したり、あるいは乗り心地を改善していったほうが、愛着を持って長く乗れると考えます。

『好き=デザイン』で探すロードバイク・フレーム選び

私にとっては好き=デザインです。デザインというのは純粋にルックスもそうですが、フレームに込められた設計思想が見えるのが理想です。

外観に現れる「好き」は観てよし、乗ってよし、メンテナンスにも気合いが入ると良いこと尽くめです。そして一番わかりやすいポイントなので『好き=デザイン』という人は多いことでしょう。

ということでフレームの素材とか重量とか性能はひとまず置いて、デザインを最優先に自分が直感的にいいなと思ったフレームと、それらをどのように選んでいったのか書いてみます。

COLNAGO MASTER X-LIGHT

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クロモリの特徴である細身のパイプとストレートフォークを組み合わせ、シンプルな直線で構成されたシルエットが美しいCOLNAGO(コルナゴ)のMASTER X-LIGHT。

E.B.S FLOAT 451 Roadもクロモリフレームとストレートフォークの組み合わせなのですが、どうも私は細身のパイプによるフレームデザインに魅力を感じるようです。

一方で、原色を織り交ぜたカラフルなグラデーションの塗装は好みが分かれるところ。私はどちらかというと落ち着いた雰囲気のカラーリングが好みなので、この点で選外としました。このシンプルなシルエットは抜群に好きなだけにそこが惜しいところ。

ただ遠目で見ても存在感があり、オーラが伝わって来そうなビジュアルはさすがです。このカラーリングがハマる人には最高の一本でしょう。

価格はフレーム/フォークセットで36万円。サイズは10mm刻みの17種類。カラーリングは2タイプ。フレーム重量はメーカーサイトには記載なし。

CHERUBIM Sticky

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紅葉のような日本的な赤とガンメタリックの2色の塗り分けが大胆なCHERUBIM(ケルビム)のSticky。しかし細部に目を向けると、最初にフレーム/フォーク全体にメッキ処理を施したあとにラグ部分は塗装せずに「メッキ残し」するという細かい仕上げ。

これだけ大胆かつ豪華なのに、COLNAGO MASTER X-LIGHTと比べると落ち着いた雰囲気すら感じさせる不思議。

そして注目すべきは極細のダウンチューブ。細身が特徴のクロモリフレームと言えどもダウンチューブは強度の関係で少し太くなっているのが一般的です。しかし、独自のオリジナルパイプのおかげか、はたまた溶接精度の高さで強度が出せるのか、CHERUBIMはこの極細のダウンチューブを実現しています。

説明によると、この極細ダウンチューブによるバネ感で坂を面白いように登れるとか。もちろん面白いように登れるのは乗り手の力があってのことだと思いますが、こういう外観的特徴と機能が合わさったデザインは非常に魅力的です。

実はこのフレームは最後まで選択候補の1つとして残り、非常に悩みました。結局こちらを選ばない明確な理由は無く、あえて言えば最終的にDE ROSA TITANIO Soloを選んだから選べなかったということになります。もう1台ロードバイクが買えるならこのCHERUBIM Stickyを選ぶでしょう。

価格はフレーム/フォークセットで30万円。サイズはフルオーダーの受注生産。カラーリングやその他仕様変更も可。フレーム重量はクロモリフレームとしては軽量な約1.35kg。

CANYON ULTIMATE CF SLX 9.0

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CANYON(キャニオン)のULTIMATE CF SLX 9.0。ラインナップは複数あり、写真はその中のLTD(リミテッド)モデルという完成車仕様。STEALTH – ASPHALT GREY(ステルス−アスファルトグレイ)という名前の付いたマットブラックカラーリングのカーボンフレームにCAMPAGNOLO SUPER RECORD 11Sの組み合わせが素敵で堪りません。

ULTIMATE(究極)の名の通り、無駄なものは全て削ぎ落として研ぎ澄まされたような無骨なフレームデザインはとにかく強そうの一言。そして、こういうフレームは本当に速い人が乗ることによって、最高に格好良くなることでしょう。

カーボンフレームというと近年は空気抵抗を意識してもっと曲面を多用したデザインのフレームが多いですが、私はこういうシンプルな直線と最小限の曲線で描かれたシルエットが好きです。

一方で、このフレームに乗ったが最後、ASSOSのハイパフォーマンスなサイクルジャージに身を包み、高強度なトレーニングでオールアウトするまで止まれない(個人の意見です)というか、緩めのサイクルスタイルに身を包み「気軽にサイクリング」なんて許されない(個人の意見です)という気がして、そこまでシリアスな乗り方を求めてはいないので選外としました。

LTDモデルの価格は629,000円。サイズは2XS〜2XLの7種類。カラーリングは前述のSTEALTH – ASPHALT GREYのみ。重量は完成車(ペダル無し)で約6.3kg。

DE ROSA KING XS

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ハートマークでおなじみのDE ROSA(デローザ)のKING XS。

このKING(王)の名はDE ROSAのカーボンバイクに代々冠されてきたもので、時代と共に新しい素材、技術、設計を取り入れて進化してきたとのこと。スタンダードで王道を行く外観は一見無個性にも映りますが、流行り廃りに左右されない普遍的なかっこよさを持ったデザインだと感じます。

CANYONと比較するとデザインにもカラーリングにも少し余裕というか遊びの部分が感じられ、本格的なレーシングライドから気楽なツーリングまで、懐深く付き合っていけそうな雰囲気があります。

特徴はリアブレーキをBB(ボトムブラケット)の下に移動したこと。これにより通常リアブレーキが設置されるシートステーが真っ直ぐな一本の直線だけになりスッキリとしたスタイルになっています。

ただ、KING XSの王道で懐深いデザインに魅力は感じるものの、それ以上の決め手と言える個性が欲しいと感じました。そういった意味ではCANYONはステルスなカラーリングでも隠しきれない強烈な個性があり、走り込みたい人には刺激的な魅力が感じられることでしょう。ということで決め手に欠けて選外としました。

価格はフレーム/フォークセットで379,000円。サイズは9種類。カラーリングは3タイプ。フレーム重量はメーカーサイトには記載なし。


余談ですが、KING XSで気になるのは2017年モデルで予定されているカラーリング。これは好みが分かれそうです。これはDE ROSAに限らない話ですが、ロードバイクを欲しいと思ったその年に自分が欲しいと思えるフレームや好きなカラーリングがあるかどうかは巡り合わせのようなものです。

私の場合はそれがLOOKのフレームに相当します。以前あった白を基調としたフレームに大きな黒字のLOOKのロゴが入ったカラーリングだったらきっと今回の選択候補に入っていたことでしょう。

また逆に当時はCOLNAGO TITANIOやGRAPHITE DESIGN METEORなども選択候補に入っていましたが、COLNAGOのTITANIOはラインナップから消え、GRAPHITE DESIGNは今年フレーム事業を休止しました。

これからロードバイクをはじめようと考えている人は「その年のバイクはその年にしか買えないかもしれない」ということを覚えておいて損はないかもしれません。

DE ROSA TITANIO Solo

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最後に紹介するのは、私が最終的にオーダーを決めたDE ROSA TITANIO Soloです。

日本国内では2016年モデル(2015年8月発表)で初登場しましたが、ワールドワイドでは2015年モデル(2014年8月発表)からラインナップされていました。

特徴はTITANIOの名の通りチタン素材を使ったフレームであるということ。カーボンフレームも様々検討してきましたが、やはり私は金属フレームが好きなのだと感じ、そして辿り着いたのがこのチタンフレームでした。

チタンは同じ金属でもクロモリやアルミと比較すると軽量なフレームにすることが出来ます。重さがネックの金属フレームにおいて、これは大きなアドバンテージの一つです。

また、チタンは酸素と結合して酸化皮膜を形成し、それ以上の酸素を通さないため錆びることがありません。これにより塗装が不要で、金属の素地の鈍い輝きを楽しむことが出来るという魅力があります。

さらに、錆びないということは、雨の中を走ってもフレームにはダメージが無いということ。例えばロングライド先で天候が急変して雨に降られても、フレームへのダメージを心配せずに最後まで走りに集中出来ます。スピードを出して走るロードバイクにとって、これは精神衛生上のみならず安全上でも大きなメリットです。

そして私が特に惹かれたのがフレームを組み上げる職人の高い技術を裏付ける溶接の美しさ。

ベテラン職人のアレッシオ氏と、ウーゴ氏の孫であるニコラスが、世界中から飛び込むフレームのオーダーを、心を込めて組み上げています。

(デローザ オフィシャルサイトより)

チタンフレームの溶接には接合部に高い精度が求められ、また溶接の美しさにも技術が求められます。果たして実際に届いた、2人が組み上げたフレームのその溶けるようなビードの美しさはやはり本物でした。

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というわけで、これらすべてをひっくるめてDE ROSAが作るチタンフレームTITANIO Soloに魅力を感じ、オーダーを決意したのでした。

価格は96万円。サイズはフルオーダーの受注生産。カラーリングは1タイプ。フレーム重量(実測値)は約1.4kg。

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ABOUTこの記事をかいた人

サトウ ケン (sato ken)

1980年生まれ。横浜市在住。

ミニベロ一筋10年目を迎える2016年秋にロードバイクデビューしました。
趣味のカメラを携えて、自転車の話題を中心に好きなこと楽しみながらお届けしていきたいです。

愛車は以下の2台体制。

ロードバイク: DE ROSA TITANIO Solo
ミニベロ  : E.B.S FLOAT 451 Road