【ロードバイク組立記】ハンドルバー/シートポスト/サドル/BB組み付け

DE ROSA TITANIO Soloをフレームから組み立てる【ロードバイク組立記】シリーズ。

前回はステムの固定まで終わりフォークが取り付きました。

【ロードバイク組立記】HIRAMEマルチプレッシャーアンカーの取り付け

2016年11月23日

今回はハンドル/シートポスト/サドル/BB(ボトム・ブラケット)の取り付けをしていきます。この辺の作業は締め付けトルクにさえ気をつければ作業そのものは簡単なので、サクサクっと進められる上に自転車の形が見えて来るので楽しい作業のひとつです。

準備するもの

滑り止めグリス

焼き付き防止剤

トルクレンチ

DEDA Campione ハンドルバー

まずはハンドルバーから。DE ROSA TITANIO Soloに合わせて選んだのはこちら、DEDAのCampione(カンピオーネ)というシャロータイプのカーボンハンドルバーです。上品な”Campione”のロゴが魅力的で、海外のサイトを覗いてみると一定のファンがいるように見受けられます。

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シャロータイプのハンドルバーといえばDEDAのZERO 100が定番&人気ですが、そのカーボン版にあたります。

残念なことにこのハンドルバーはすでに廃盤となっていましたが、この”Campione”のロゴが諦めきれず探したところ、スペインのショップにラストの在庫がありました。

ショップサイトは英語にも対応しているものの不完全で、スペイン語の表記がちらほら出てきます。初めて西和辞典のお世話になりました。ロードバイク関係はやはりヨーロッパが本場なので、スペイン語やイタリア語、フランス語が使えると日本にはないショップ在庫や興味深い情報が眠っているのかもしれないなと思いました。

ちなみにステムにDEDAのsuper leggeroを選択したのは、このCampioneハンドルバーとメーカーを合わせたかったからというのもあります。

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さて組み付けです。DEDA super leggeroステムの取扱説明書の指示通りフェイスプレートのボルトを4〜5Nmのトルクで締め付けて取り付け完了。

ところでハンドルバーやシートポスト等の組み付けに際しては指定通りの締め付けトルクでは固定力が足りず、使用している間に元の位置からズレてしまうことがあります。かといってオーバートルクで締め付けるとパーツが歪んだり、カーボンパーツの場合は繊維が破断して一気に使い物になら無くなる恐れがあります。

そこで、ハンドルバーの組み付け箇所にファイバーグリップと呼ばれる滑り止め粒子の入ったグリスを塗布します。ファイバーグリップはカーボンパーツ専用というわけではないので、私はEBS FLOAT 451 Roadのアルミハンドルバーの組み付けにも使用しています。

CAMPAGNOLO シートクランプ

シートクランプはCampagnoloのシートクランプを装着します。

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TITANIO Soloのフレームセットにはシートクランプも付属していますが、カンパ好きなのでこのシートクランプに交換するつもりで準備していました。

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締め付けトルクはMax. 10Nm。またボルト締め付け部は斜めにスリットが入っており、図のようにフレーム側のスリットと位置が被らないように取り付けます。

またチタンフレームとの接触部なので、グリスではなく焼き付き防止剤を塗ります。

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CAMPAGNOLOのエンブレム入りマークがさりげないワンポイントになってカッコイイ(^^)

PMP チタンシートポスト

シートポストは素直にTITANIO Soloのフレームセットに付属してきたPMPのシートポストを装着します。

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というか、元々2015年モデルに付属するのはカーボンシートポストだったのですが、DE ROSAにリクエストしてわざわざ2016年モデルのこのチタンシートポストに変えて貰ったのです。

【ロードバイク購入記】DE ROSA TITANIO Soloの注文から到着まで

2016年10月12日

「チタンフレームには同じくチタンシートポストを」と考えて色々と探した中で、TITANIO Soloの直線的なフレームにマッチする好みのチタンシートポストは結局この付属のPMPチタンシートポストだったのでした。流行り廃りのないシンプルなデザインなので飽きが来るかはわかりませんが、いつかカーボンシートポストを探して気分転換してみるのもいいかなと思ってます。

このシートポストにも焼き付き防止剤を塗って、シートチューブに刺します。サドル込みで高さ調整を行うのでここではシートクランプの固定は行いません。

Selle San Marco Aspide Carbon FX サドル

最後にサドルを乗せたらサドル部の組み立ては完了です。サドルにはSelle San Marco(セラ・サン・マルコ)のAspide(アスピデ)シリーズのカーボンサドルを選びました。これは新しく買ったものではなくE.B.S FLOAT 451 Roadのお下がりです(^^;)

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実はこのSelle San MarcoのAspideシリーズとは10年来の付き合いで、今年の夏に手放すまで約10年に渡り乗ってきたBD-1 SPEED プレミアムディーラー限定モデルの付属サドルがこのAspideだったのです。

これまでの自転車歴

2016年10月4日

薄く流線型のフォルムと、意外と自分のお尻に合って座り心地がいいというギャップがお気に入りのポイント。ただし、一般的には固めで100kmを超えるようなロングライドには向かないという評価が多いようです。

サドルの高さをE.B.S FLOAT 451 Roadと同じにセッティングし、シートクランプをトルクレンチを使い9.5Nmくらいでの締め付け、取り付け完了です。

Campagnolo Super Record Bottom Bracket

続いて足元のBB(ボトムブラケット)も組み付けしていきます。

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コンポーネントはCampagnoloのSuper Recordのグループセットを組み付けていくので、BBもSuper Recordグレードのものを使用します。ちなみにTITANIO SoloのBB規格はイタリアンです。理由はTITANIO Soloがイタリアンバイクだから。

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ちなみにSuper RecordグレードのBBはアルマイト処理でブラック仕上げ、RecordグレードのBBはガンメタルです。カラー以外のSuper RecordとRecordのグレード間の違いはわかりませんが、Campagnoloとしてはこの通り“製品にダメージを与えないように、Recordのクランクセットには決して使うな”と警告しているので要注意です。

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BBもチタンフレームに装着するパーツ。しかも締め付けトルクも大きい箇所なので、焼き付き防止剤もたっぷり塗っておきます。

私はこんな感じでたっぷり塗りました。

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BBの締め付けトルクは35Nmと自転車パーツ組み付けの中では1,2を争う大きな数字。個人的には小さなトルクよりも大きなトルクの方が加減が難しいと感じていて、他のスモールパーツは力加減がわかってもBBはトルクレンチなしで締めるのは怖いです。

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BBの締め付けにはCampagnoloから出ている専用工具のUT-BB130を使いました。工具は金属素材なので、そのまま使うとSuper Record BBのアルマイト塗装が剥がれてしまいます。そこでキズ防止のためにBBが入っていたビニール袋を被せています。

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BB組み付け完了。はみ出た焼き付き防止剤を綺麗に拭き取って作業完了です。

かなり大きな力が掛かるので、ビニールを被せても左のBBのように一部塗装が剥がれてしまいます。他の人は気づかないような小さな塗装剥がれですが、オーナーとしては気になるのでフレーム組立の最終仕上げの時にレタッチします。

さて、ハンドルとサドルが組み付けられると自転車の形になってきます。作業する人としては完成系も見えてきてテンションが上がってきます。

続いてはクランクセットを取り付けていきます。

つづく。

【ロードバイク組立記】CAMPAGNOLO SUPER RECORD CRANKSET 組み付け

2016年12月4日

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ABOUTこの記事をかいた人

サトウ ケン (sato ken)

1980年生まれ。横浜市在住。

ミニベロ一筋10年目を迎える2016年秋にロードバイクデビューしました。
趣味のカメラを携えて、自転車の話題を中心に好きなこと楽しみながらお届けしていきたいです。

愛車は以下の2台体制。

ロードバイク: DE ROSA TITANIO Solo
ミニベロ  : E.B.S FLOAT 451 Road